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山であった青年

20日前の2月14日に登った山で、人探しをしているという方から、昨晩遅くに登山アプリの日記をみて連絡があった。
登山口から6キロ位の所ですれ違った青年。私服に普通の靴だったので鮮明に覚えている。
私と同じコースを歩いたとすれば、往復で20キロの行程。
私は登頂後に下山して来たところだったが、青年は登っている最中。
服装は皮のジャケットを羽織っただけで、グローブもつけていなかったと思う。靴は登山靴でなく、町履き用で、リュックも町歩き用のもの、パンパンではなくペチャンコだったから、食料や防寒具は入っていなかったと思う。
正午少し過ぎで、まともに山頂を目指して、ギリギリ日没に間に合うかどうかという時間だった。
目的地がどこか判らないし、まだまだ山頂には人が沢山いる時間だったが、諦めずに山頂まで登り、ピストンで下山し、下山ルートに凍結した巻き道を選んだとしたら、あの靴では滑落リスクはかなり高い。
鬼滅の刃に登場する山だったので、もしかすると聖地巡礼で登ったのかも知れない。
あの装備で、雪の残る道を歩き山頂へ到達出来るとは思えないので、遠目に写真撮影して帰っていれば良いが、帰りに登り返して一山越えるのを避け、巻き道を通ったとすると・・・・
もう少し遅い時間にすれ違った方が、引き返すようにアドバイスしていれば良いが。

3日前から捜索されている方と知り、東京都の山岳登山連盟に電話を入れると、折り返し電話が来た。
コメントをくれたのは山岳救助隊の方だったと判る。
詳細お伝えしたが、滑落したと思われる箇所は、ロープで下りて捜索済みだったので、滑落後に登山道に戻れず、そのまま急斜面を下りたのかもしれない。
だとすれば捜索範囲は広大になる。

登山アプリで当日すれ違った方々にも、同様のコメントが入っており、その中のお一人が私と一時間違いで青年に会っていた。
しかし、通常30分位で移動出来る位置で会っているようなので、かなり疲れていたと思われる。

あの時にどこまで行くつもりかなど、会話をしていればアドバイスが出来たのにと悔やまれる。

以前、甲斐駒ヶ岳に登ったときに、同じバスで下車した方が、私が下山時にまだ半分程の行程を歩いていたことがあり、登山靴でなく普通の町歩きの靴だったことがある。
やはり、かなり疲れていた様子で、まだ先は長いですよとお話ししていると、追いついてきた初老の方が、会話を聞いてこっぴどく怒りながら、時間的に絶対登頂は無理だから、ここで引き返せと強く諭していた。
その時は、随分厳しい言い方をするんだと思ったが、こういうことを経験すると、あーそういうことなのかと思い当たる。

ご無事でいてくれればいいが、前後に営業中の山小屋が2軒あり、山頂には立派な避難小屋があるのに、小屋での目撃はされていないようなので、恐らくピストンで下山をしたと考えるのが普通。
登り返す帰り道を選んでいれば、小屋によらないはずはないので、アイスバーンの巻き道を通ったとすると、時間的にみて日没を迎えた可能性が高い。
かなりの軽装だったので、ヘッドライトを持っていなければ、その恐怖は計り知れない。

無事を祈るのみ。

山は怖い。

プロフィール

湯村一筆

Author:湯村一筆
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